2022年12月16日(金)にドイツの首都ベルリンのホテルで高さ14メートルの巨大水槽が破裂する事故がありました。
この事故で水槽から大量の水と魚がホテルロビーへと流れ込み、1500匹の魚が犠牲になりました。
水槽が破裂するなんて思っても見なかったので、おどろきですね・・・
この記事では、ドイツのホテルで破裂した水槽がどこ製なのか、メーカーはどこなのかについて紹介していきます。
【ドイツ】水族館の巨大水槽破裂の瞬間動画

巨大水槽破裂が起きたのは、ドイツの首都ベルリンにあるホテル「ラディソン・ブル(Radisson Blu)」です。
巨大水槽はにホテルロビーに設置されており、水槽の中心部を通る透明な壁でできたエレベーターの中から魚を鑑賞することもできる設計になっていたんだとか。

ホテルで水族館気分を味わえるなんて素敵ですよね。
こちらの水槽は2022年12月16日(金)午後5時50分ごろに破裂、未だに原因はわかっていないとのこと。
しかし米国の報道ではこのように語られています。
一晩で-6℃まで下がった氷点下の温度がタンクにひび割れを引き起こした可能性があるという憶測があります.
引用元:BBCニュース
水槽の中には水100万リットルと魚1500匹が入っており、破裂とともにロビーに流れ出しました。
水槽破裂の瞬間動画がこちら。
水槽破裂後の静止画がこちらです。

かなり悲惨な状態ですね・・・
ガラスの破片で2名が負傷し、1500匹の魚たちが犠牲になりました。

早朝だったため周りに人がいなかったようで、それ以上の被害は出なかったそうです。
不幸中の幸いでしたが、お魚さんたちがかわいそうですね。
ちなみにこちらの水槽はアクリル製でできていたことがわかっています。
この水槽は一体どこ製なのか日本のメーカーだったのかについて調べてみました。
ドイツ水槽破裂のメーカーはどこ製?

日本製ではない
ドイツのホテルで破裂したアクリル水槽はどこ製なのかについて調べてみると、日本製ではないことがわかりました。
水族館向けのアクリルパネルを製造する会社は世界で3社だということがわかっています。
水族館向けの大型アクリル・パネルを製造する企業は世界で3社あり、日本企業が2社、アメリカ企業が1社で、うちわけは香川県の日プラと、アメリカのレイノルズ社、菱晃(三菱レイヨンから移管)―シンシ社グループである
引用元:日プラwikipedia
それがこちらです。
- 日プラ(日本)
- レイノルズ社(米国)
- 株式会社シンシ(日本)
アクリル水槽といえば日本の「株式会社日プラ」がかなり有名なので、日プラじゃないよね・・・?という声が多数上がっていました。


しかし、日プラではないことがわかっています。
今回の水槽破裂に関する問い合わせがかなりあったようで、HPにて文書を掲載していました。
ドイツ・ベルリンにて2022年12月16日に発生した大型円筒水槽事故報道に関しましてお問い合わせを頂いております。 本水槽は、他国メーカーにて製造施工されたものであり、 構造設計基準も弊社基準とは全く別の考え方で構築された ものです。当該物件に弊社は一切関与しておりません。
引用元:株式会社日プラ公式HP
構造設計基準も日プラの基準とは全く違うとのこと。
そして、株式会社シンシも確認してみると、水槽パネル授業実績一覧の中に掲載されていませんでした。
今回の破裂水槽を製造した会社ではなさそうですね。

日プラの公式文でも「他国メーカーにて製造施工されたもの」と発表されています。
それでは、米国のレイノルズ社の可能性もあるのでしょうか?
米国レイノルズ社だった!

あの水槽は米国レイノルズ社であることがわかりました。
レイノルズ社のHPを確認すると、施工実績が掲載されていました。
こちらの説明文にこの巨大水槽が設計された方法が紹介されていました。
この水槽には、直径 36 フィート (11.08 m) の水槽を作成するために、41 枚の高度に設計されたアクリル パネル (外側のシリンダーに 26 枚のパネル、内側に 15 枚のパネル) と 16 のオンサイト ボンドが必要でした。エンジニアリングの複雑さに加えて、AquaDom のベースは地上 29 フィート (8.84 m) の高さにあります。
引用元:レイノルズ社
レイノルズ社は世界でもトップクラスのアクリル会社だったので、このような事故が起こりおどろきですね。
今回の水槽破裂で施工方法などが見直されることになりそうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!